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「スポーツは健康にいいか」と問われたら、一般的にはそうでしょう。楽しく身体を動かすことは心身によい影響を与えます。しかし、時によりスポーツは健康を害することもあります。肉離れや骨折などのけががその例です。こころも同様です。楽しくスポーツをし、目標に向かって努力することはこころにもよい影響をもたらすでしょう。しかし、勝負へのこだわりが過度になったり、周囲の期待やプレッシャーが強くなりすぎれば、こころもけがや病気になる可能性があります。ここ数年、オーバートレーニング症候群という言葉を耳にされる方も多いと思います。これは、過度のトレーニングにより、かえってパフォーマンスが上がらず、疲労が抜けにくいといった身体症状に加えて抑うつ気分、意欲の低下といった精神的な症状を伴うものです。また、体操選手や長距離選手にはしばしば摂食障害が見られます。このように、スポーツが原因ないし誘因となって生じるこころの病があるのです。
スポーツメンタル外来は、こころとスポーツの問題についての診療を行う外来です。もちろん、一般的な治療と基本的なところは同じですが、そのスポーツの特性や現在の競技環境などに注意を向けて診療していくところが一般の外来とは違う点です。スポーツとこころの関係はとても深い結びつきがありますが、精神科とスポーツ現場をつなぐ接点は今の日本では大きく立ち遅れています。スポーツ選手が自然にこころの問題を語れるような場が提供できればと考えています。ただし、これはメンタルトレーニングではありません。ここは「こころを鍛える」場ではなく、「こころの弱った状態をどう自覚し、対処していくか」ということを共に考える場とお考えください。
小中高のクラブ活動、大学、実業団、プロスポーツ選手のこころの問題はもちろん、その人を支える家族、コーチ、先生、トレーナー等の方々の悩みや相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。 |
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アルコール依存症は自覚することが難しい病気といわれています。それは依存症本人が自分の飲酒の問題に目を向けたくないというのもありますし、今まで習慣として飲酒をしていたものが、知らぬ間に病的なものに変わっていく場合が多いからだといえます。しかし、そのまま放っておけば問題飲酒はどんどん悪化し、身体だけでなく脳にまで異常をきたすようになります。そして最終的には命を脅かす危険性もあります。
問題飲酒は対応が早ければ早い程、回復しやすいと言われています。自分のお酒の飲み方に少しでも不安のある方や下記の症状でお悩みの方、お気軽に御相談下さい。 |
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〈 こんな症状があったら危険信号です! 〉 |
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・休日は朝から酒を飲む事が多い ・酔いだけを求めて飲む ・適量でやめようと思っても、とことんまで酒を飲んでしまう ・二日酔いで仕事や生活に支障をきたしたことがある ・酒が切れた時に冷や汗、手の震え、イライラ、不眠の症状がでる ・迎え酒をする ・何も食べずに飲み続けてしまう ・家族に隠れて酒を飲む |
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また、問題飲酒があるにも関わらず、本人に自覚症状がなくお困りの御家族・関係者の方への相談も受け付けております。これは病気なのか?どんな病気なのか?を周囲の人がきちんと理解する事は本人の回復につながります。 |
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